米IBM、動作周波数4.7GHzの「POWER6プロセッサ」を発表
2007/05/22
米IBMは5月21日(現地時間)、デュアルコアの「POWER6プロセッサ」と同プロセッサを搭載する「IBM System p570」を発表した。
IBMはPOWER6について「消費電力枠を維持しながらスピードは従来の倍となり、ユーザーは消費電力をほぼ半分に抑えられる。またiTunesのカタログ全体を約60秒でダウンロードできるような高バンド幅 (300GB/sec)を備える」と説明している。
POWER6はSOI基板を使い、65nmルールで製造される。ロジック、回路、インテグレーション、キャラクタリゼーションなどのチームが連携し、回路と論理を工夫して遅延時間を減らすなど、チューニングを徹底。パイプラインの段数を増やさずに、4.7GHzの動作周波数を実現した。L2キャッシュは合計8MB(4MB×2)。クロックゲーティングとパルスラッチ機能を導入し、パフォーマンスへの影響を避けながら消費電力の最大50%の削減を実現した。
POWER6を搭載するIBMの新システムは、2〜16コアの構成が可能。「TPC-Cベンチマークをベースに比較すると、コアあたりのパフォーマンスはHP Superdomeの3倍に相当する」という。POWER6搭載のSystem p570は、SPECint2006、SPECfp2006、SPECjbb2005、TPC-Cで最高値を記録し、1つのシステムが4つのカテゴリすべてを制するのは初めてだという。
そのパフォーマンスを活かし、ミッドレンジマシンで大規模なサーバ・コンソリデーションが可能になるように設計されているのも特徴の1つ。IBMの試算によると、SunFire v890×30をシングルラックに統合でき、年間10万ドル以上の電力コストの削減につながるという。IBMはまた、動作中の仮想マシンをサスペンドせずに別の物理マシンに移せる「POWER6 Live Partition Mobility」も発表した。現在ベータ段階で、最終版は今年後半にリリースされる予定だ。
IDCの調査によると、IBMは過去5年の間にUNIXサーバ分野で売上シェアを10.4ポイント伸ばしている。
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