ノベル、12月に機能強化した「openSUSE 11.1」を提供開始
2008/10/03
ノベルは2日、「openSUSE」に関して最新リリースの予定やコミュニティ最新情報、ノベルのサポート活動などについての記者発表会を開催した。
Linuxの幅広い活用を推進するopenSUSE
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openSUSEコミュニティ・マネージャーのジョー・ブロックマイヤー氏 |
まずは、openSUSEコミュニティ・マネージャーのジョー・ブロックマイヤー氏が、openSUSEプロジェクトの概要から解説した。ブロックマイヤー氏は「Linuxディストリビューションとして広く知られているopenSUSEですが、このプロジェクトが持つ目標は、単純にLinuxディストリビューションを作り出すことだけでなく“Linuxをあらゆるところで使えるようにしよう”というものです」と語る。
これは、Linuxを開発していく上でコミュニティとのコラボレーションを推進すると同時に、パッケージングプロセスや開発プロセスの簡素化を通じて、デベロッパーおよびソフトウェアベンダーがopenSUSEプラットフォームを選択しやすくするなど、よりオープン化を図ろうというのだ。「もちろん、これらを手掛けていく過程でさまざまな楽しさを味わえるのも大きな要素です」(ブロックマイヤー氏)。
実際にプロジェクトには、ファイナルリリースやテスト用のファクトリーリリース、コミュニティメンバーがopenSUSE Linuxディストリビューションを作成できる「openSUSE Build Service」などが含まれるほか、教育プロジェクトをはじめとした数多くのサブプロジェクトが存在しており、ノベルが提供するエンタープライズLinux製品の土台にもなっている。openSUSEは同社にとって最先端のディストリビューションであるため、更新やサポートも頻繁に行われているわけだ。
次期バージョンの「openSUSE 11.1」に関しては12月にリリースを予定しており、「GNOME 2.24」「KDE 4.1および3.5」「Basic SELinux enablement」「OpenOffice.org 3.0」「Firefox 3.0」「X.org 7.4」などを搭載。さらにプリンタモジュール、パーティショナー、セキュリティモジュールを含む最新の「YaST(Yet another Setup Tool)」モジュールが追加されたほか、IPv6やBluetooth BlueZ 4.6、OCFS(Oracle Cluster File System)といったインフラ関係の改善が行われているのも大きな特徴といえる。最新の「SUSE Linux Enterprise」もopenSUSE 11.1に基づくもので、同じく12月にリリース予定だという。
コミュニティの主役から参加者を支援する活動へ
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アカウント営業統括部 Linuxテクノロジースペシャリスト マネージャーの岡本剛和氏 |
日本での取り組みについては、アカウント営業統括部 Linuxテクノロジースペシャリスト マネージャーの岡本剛和氏が解説した。
日本においては、SUSE Linuxの買収完了後となる2004年1月に「ftp.novell.co.jp」というドメインで、FTPのミラーサーバを稼働開始したのが最初の活動となる。2004年7月には、コミュニティ向けパッケージとして位置付けられている「SUSE Linux Professional 9.1」をリリース。並行輸入のような従来形式から、ここで初めて日本語マニュアルの整備、仮名漢字変換のATOKのバンドル、互換性のあるフォントの添付、ユーザーインターフェースの大幅な日本語化などが行われた。
その後、2004年9月に2バイト言語を担当するMike Fabian氏の来日記念セミナーを開催し、2005年7月にはカーネル読書会にSUSI Labsのカーネルエンジニア岩井氏を招聘。そして2006年6月には、openSUSEコミュニティの基礎となる日本語版wiki「ja.opensuse.org」を開設し、日本語での情報提供に邁進する。岡本氏は「こうした取り組みにより、コミュニティが発達した結果、現在ではノベルが主役となってコミュニティ活動をリードしていく形態から、コミュニティの参加者を支援する活動に主軸を移すところまできました」と語る。
国内のディストリビューションにおいて、取り組み開始当初は4位だった同社のシェアが2007年には2位にまで順位を上げており、こうした点からも普及活動の効果とコミュニティ参加者が持つ力の大きさが伺えるだろう。
現在のコミュニティ活動としては「LinuxWorld Expo」や「Open Source Conference」をはじめとした各種イベントへの出展に加え、openSUSEに親しんでもらうためのコミック「カメコミ」の配布などを実施している。また、ノウハウが中心の「ja.opensuse.org」に対して、より日常的な内容を記載するwikiとブログを組み合わせた形式のサイト「Geeko.jp」も開設。こちらではユーザーが持っているTipsや疑問、イベント情報など日々の活動を掲載することで、地理的に離れた人々が手軽に情報交換できる場所を提供しているという。
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