NEC、フリップフロップを不揮発化 - 待機時電力ゼロのシステムLSIが可能に
2009/01/06
NECは、LSI内部で一時的に情報を保存するフリップフロップを不揮発化した「不揮発性磁気フリップフロップ(MFF)」を開発、動作実証に成功したことを発表した。
|
|
チップ写真 |
これは、システムLSI上でレジスタとして用いられるデータフリップフロップ(DFF)に、絶縁体トンネル障壁層を強磁性体で挟んだ磁気トンネル接合(Magnetic Tunnel Junction:MTJ)およびMTJへの書き込み回路を組み込むことで実現したもの。
|
|
MFFの回路図 |
従来のフリップフロップと同じ電圧で動作が可能なため、レイアウト設計のライブラリ部品として汎用的に使用することが可能である。また、通常動作の読み出し・書き込み時にはMTJが動作速度に影響を及ぼさない構成を採用することで、従来のDFFと同等の3.5GHz動作が可能だ。さらに、MTJへの書き込みは、不意の電源切断に備えて、MFFの動作ごとに行うことも可能となっている。
同技術は、同社が開発・設計などを行ってきたMRAMの製造プロセスを利用したもの。そのため、CMOSプロセスの配線間にMTJを作りこむことが可能なほか、1チップ上でMFFとMRAMの両方を取り入れたシステムLSIの設計なども可能となる。
これにより、論理回路全体が不揮発化が可能となるほか、SRAMをMRAMに変えることで、チップ全体を不揮発化でき、待機電流ゼロのシステムLSIを設計することが可能となる。
なお、同社では、今後、同技術をシステムLSIに組み込んだ形での動作検証を目指して設計・試作を行っていくとしている。
関連記事
- NEC、システムLSI混載用MRAMマクロの500MHz動作実証に成功[2008/11/5]
- NEC、LSIの消費電力を最大50%削減する温度分布の「見える化」技術を開発[2008/6/27]
- NECエレら、次世代システムLSI向けメタルゲート技術を開発[2008/6/17]
関連サイト
ヘッドライン
- IPA、OSS情報データベース「OSS iPedia」を刷新[18:55 3/19]プログラミング
- 東北大、鉄系高温超伝導体におけるディラック電子的振る舞いの観測に成功[18:05 3/19]エレクトロニクス
- 東芝、新潟県柏崎市で新型2次電池量産工場の建設を開始[17:58 3/19]エレクトロニクス
- Symbian、GCCでコンパイラ対応プロジェクト「Software Freedom Fighters」[17:49 3/19]プログラミング
- 伊藤忠商事、戸田工業と共同で北米にリチウムイオン電池正極材工場を建設[17:27 3/19]エレクトロニクス
- 昭和電工、樹脂複合材用カーボンナノチューブの量産を開始[17:04 3/19]エレクトロニクス
- 東北大、巨大超弾性歪みを有する高強度な鉄合金を開発[16:18 3/19]サイエンス
- STMicro、CryptoFirewallセキュリティ機能内蔵のSTB用SoCを開発[16:04 3/19]エレクトロニクス
- SEMI、2009年の半導体材料出荷額を発表 - 総額は前年比18.5%減の346億ドル[15:53 3/19]エレクトロニクス
- 住友大阪セメント、リチウムイオン電池向け高エネルギー密度の正極材を開発[15:37 3/19]エレクトロニクス





