米Amazonが「Kindle DX」発表、ターゲットは新聞や教科書
2009/05/07
米Amazon.comは5月6日 (現地時間)、従来モデルよりも大型なディスプレイを備える「Kindle DX」を発表した。テキストブックや新聞などへの電子ブックリーダーとオンライン配信の浸透を狙う。価格は489ドル。米国で今年夏の出荷を予定しており、すでに米Amazon.comで予約受付を開始している。
Kindle DXは対角9.7インチのEインクディスプレイを搭載する。これは同6インチのKindle 2の約2.5倍の表示面積になる。解像度は1200×824ピクセルで、16階調のグレイスケール表示をサポートする。また内蔵メモリーが4GB(ユーザー領域 : 約3.3GB)に拡大され、約3500冊の書籍を収納できる。Kindle 2は約1500冊分に相当する2GB(同1.4GB)だ。ソフトウエア面では、新たにPDFのネイティブ表示に対応する。
従来モデル同様にEVDOモデムを装備し、米国ではSprintの3Gネットワークを通じて、Amazon.comで購入したKindleブックや購読中の雑誌をKindle DXに直接ダウンロードできる。内蔵バッテリーは、ワイアレス機能をオンにした状態で最長4日間、ワイアレス機能オフで最長2週間の読書をサポートする。AudibleやMP3などのオーディオ再生に対応。テキストを音声にして読み上げるText-to-Speech機能を備える。
DX投入でAmazonは教育機関や企業でのKindle採用を開拓しようとしている。「Kindle DXの大きなディスプレイは、画像、図表やグラフ、方程式などがふんだんに用いられているテキストブックのようなグラフィック・リッチなコンテンツにKindleの読書体験を広げる」と同社。Cengage Learning、Pearson、Wileyなどの米テキストブック大手がKindle Store参入を表明しており、アリゾナ州立大学、プリンストン大学、バージニア大学ダーデン・スクール・ オブ・ビジネスなどがKindle DXをサポートするプログラムを今秋から用意する。
DXのディスプレイでは、新聞のような大きなコンテンツも読みやすくなる。New York Times紙、Boston Globe紙、Washington Post紙などが今夏にKindle DX向けのパイロット・プログラムを開始する予定だ。長期契約者や配達サービスが提供されていない地域の在住者にKindle版の新聞を割引提供するという。
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