【特集】
時節到来か? DVD-RAMドライブを検証する
2 どちらがいい? DVD-RAMとDVD-RW
2001/03/06
■どちらがいい? DVD-RAMとDVD-RW
DVD(Digital Versatile Disk)は直径12cmの光ディスクであり、カートリッジに収納されることがあるのを除けば、見た目はCDとほぼ同じだ。厚さ0.6mmの盤2枚を貼り合わせた構造を持ち、読み取り/記録方式の違いにより「片面/1層」「片面/2層」「両面/1層」「両面/2層」の4種類が存在する。まだ実用化されてはいないが、1枚のメディアで最大17GBもの情報量を持てることが最大の特徴といえる。
多くのフォーマットが存在することも特徴の1つだろう。Play Station 2の発売以降は主に映像リソース鑑賞用の「DVD-VIDEO」が一気にメジャー化したため、今や"DVDイコールDVD-VIDEO"のような風潮もあるが、決してそうではない。まだ普及してはいないが、最大サンプリング周波数が192KHz/24bitという高品質な音の再生を実現する「DVD-AUDIO」はDVDの一規格だ。先日発表された新PowerMac G4の最上位機種に搭載されている「DVD-R」もまたDVDなのである。
一方でメーカー各社が(他陣営より優れていると)主張する技術の違いなどから規格が乱立していることも、残念ながらDVDの現状を表す1つのキーワードとなっている。たとえば、VHSに取って代わると目されている"書き換え可能なDVD"を見ると、東芝・日立・松下が推進するDVD-RAM、パイオニア・シャープ・ソニーが推進するDVD-RWという互換性のない2つの規格が存在する。いずれも業界団体であるDVDフォーラム(http://www.dvdforum.org/)の認定規格なのに、だ。
では、同じ書き換え可能なDVDである「DVD-RAM」と「DVD-RW」はどのように異なるのだろうか。
いわゆるDVD-RAMは、DVDフォーラムが認定した規格「DVD-RAM Ver2.x」に準拠した製品を意味することが多い。記録方式にはディスク表面を結晶/非結晶化させる相変化記録方式を採用、ディスク両面を合わせたときの容量は最大9.4GB、データ転送速度は最高22.16Mbps(Ver1.0の11.08Mbpsから約2倍向上)、といったところが規格の概要だ。すでにPC用記憶装置としての販売実績があるほか、日立のDVDカムコーダ「DZ-MV100」のようなAV機器も発売されている。
前述したとおり、DVD-RWも同じDVDフォーラムに認められた正式な規格の1つ。回転制御方式やトラックフォーマットといった点で異なるが、相変化記録方式を採用するなどDVD-RAMとの類似点は多い。しかし、最新の規格ではディスク容量が9.4GB(両面)とDVD-RAMに並んだものの、転送速度は最大11.08MbpsとPCの外部記憶装置として見たときに見劣りする感は否めない。そのせいか、現状ではパイオニア製DVDレコーダ「DVR-2000」といったAV機器を中心に製品ラインナップが展開されている。
DVD-RAMとDVD-RWとでは、メディアの耐久性にも差が見られる。DVD-RAMの書き換え回数の限界が公称10万回以上とされているのに対し、DVD-RWは1,000回程度。単純計算で100倍も差があるのだ。映像データの長期保存などに用途を限れば、1,000回でも実用的には問題ない範囲といえるが、頻繁な書き換えがおこなわれるPC用にはDVD-RAMのほうが適しているはず。このような現状から判断するかぎり、PC用記憶装置の分野ではDVD-RAMが有利と言えるだろう。
だが、DVD-RAMが完全にDVD-RWを凌駕しているわけではない。DVD-RWがメディアむき出しで利用されるのに対しDVD-RAM(Type I)がカートリッジ式であることは、その一例として挙げられる。普及が進み大量生産されるようになったとき、かさ張るカートリッジが必要では製造コスト面で不利と考えられるからだ。また、記録方式がDVD-ROM規格に近いことから(リードオンリーの)DVDプレイヤーで再生するのに好都合、という長所もDVD-RWには存在する。どちらがリライタブルDVD市場の覇者となるかは、現段階では予想が難しいのだ。他にも書き込みが1回かぎりのDVD-Rという別規格があり、一般消費者向けの"for General"と業務用向けの"for Authoring"の2種類が存在することも、事態を一層分かりにくいものにしているといえるだろう。
| DVD-RAM1.0 | DVD-RAM2.1 | DVD-RW1.1 | DVD-R(for General 2.0) | ||
| 主要国内参加企業 | 東芝、日立、松下 | 東芝、日立、松下 | パイオニア、シャープ、SONY | パイオニア | |
| 記録容量 | 120mm | 5.2GB(両面)、2.6GB(片面) | 9.4GB(両面)、4.7GB(片面) | 9.4GB(両面)、4.7GB(片面) | 9.4GB(両面)、4.7GB(片面) |
| 80mm | - | 2.92GB(両面)、1.46GB(片面) | 2.92GB(両面)、1.46GB(片面) | 2.92GB(両面)、1.46GB(片面) | |
| ディスク直径 | 120mm | 120/80mm | 120/80mm | 120/80mm | |
| ディスク厚 | 1.2mm(0.6mm×2) | 1.2mm(0.6mm×2) | 1.2mm(0.6mm×2) | 1.2mm(0.6mm×2) | |
| カートリッジ | 有 | 有(Type2は取出し可) | 無 | 無 | |
| 記録方式 | 相変化記録方式 | 相変化記録方式 | 相変化記録方式 | 有機色素膜記録方式 | |
| 書換耐久回数 | 10万回程度 | 10万回程度 | 1,000回程度 | 1回 | |
| 回転制御方式 | ZCLV | ZCLV | CLV | CLV | |
| トラックフォーマット | ウォブル・ランドグルーブ方式 | ウォブル・ランドグルーブ方式 | ウォブル・ランドプリピット方式 | スパイラルピット列方式 | |
| データ転送速度 | 11.08Mbps | 22.16Mbps | 11.08Mbps | 11.08Mbps | |
ヘッドライン
- 【レビュー】ゲーム機もPCもコレ1台でOKの27型フルHD液晶 - ベンキュージャパン「M2700HD」[09:00 2/10]周辺機器
- アップル「Aperture 3」発表、プロ向けの性能にiPhotoの容易さを融合[02:28 2/10]アップル
- Appleの「A4」プロセッサとは何か? - エンジニアらの意見[01:54 2/10]アップル
- 医療ソリューション企業Epocrates、iPadは医療現場で人気と報告 - 臨床医2割が購入意向[21:00 2/9]アップル
- 米Apple CEOジョブズ氏がNYで秘密の会合 - 大手新聞社幹部らを訪問[21:00 2/9]アップル
- コーレル、「Corel WinDVD 2010」のアップデートを公開[20:46 2/9]ソフト
- Microsoft、Windows 7の「バッテリ交換」警告問題に回答[20:33 2/9]Windows 7
- ネットユーザーがキーボードでこだわるポイント - アイシェアが調査[19:53 2/9]周辺機器
- クレオ、"ブライダル"に欠かせないソフト「筆まめ Braidal 6」2製品を発売[19:42 2/9]ソフト
- ドスパラ、ドイツ「ROCCAT」製ゲーミングマウスとキーボードを販売開始[19:39 2/9]ドスパラ









