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【特集】

記憶する住宅 〜ITリフォームから電脳住宅へ〜

15 容器としての「記憶する住宅」(2)

2003/07/29

美崎薫

○床がテレビを録画する!

床下のPCでは、テレビを録画するようになった。ビデオは、ほぼお役御免になりつつあり、PCでの録画に移行しつつある。

床(下のPC)が録画したテレビドラマ。これもハードディスクに蓄積している

録画用のPCには、システムに80GB、録画用に250GB、バックアップ用に160GBのHDDを使用している。近々さらに、250GBを追加し、RAIDでミラーリングしての運用に切り替えようとしているところである。

正面の液晶はWindowsマシン用。本体は床下。操作はタブレットで行っており、写真の閲覧やTV録画用途で使う

床下にPCが入り、そのPCのディスプレイがカウンター内に埋め込まれているとなれば、意識としては、床がテレビを録画しているのと、あまり変わらないように感じてくる。床自体をPCにする発想は、PCの可能性を大きく広げると感じる。騒音対策も容易だし、放熱対策もしやすいからだ。

いっぽう、エアチェックをした映像をPCのディスプレイ、テレビ、プロジェクタに、自由に表示し分けるには、出力系の端子が不足していることを感じている。具体的にいえば、PCのディスプレイに出力することは比較的たやすいが、テレビに表示するためにはダウンコンバートが必要であり、プロジェクタに出すためには、専用端子やコンポーネント端子などが必要となる。

床下PCには、USB端子を追加し、合計で10ポート以上に増やしている。USBをあまり増やすと、動作が遅くなるのだが、実際に試したところ、遅いだけでなく、供給する電圧が足りなくなり、USBポートが動作しなくなるトラブルが発生している。

現在USBポートには、外部ドライブ、電子ペン/タブレット、デジタルカメラなどが接続されており、端子はフルの状態。外部でUSBハブを使うよりは、内部のPCIスロットにUSB拡張ボードを増設した方がよいかと思ったが、2枚も使うとさすがに限界なのかもしれない。

・なければ作る〜コンピュータ作業と紙の作業を融合させ得る木の机JOYTOY〜

JOYTOY。キーボードを埋め込んである。左側のサブPC用のキーボードとタブレットはまだむき出しなので、今後埋め込みを検討している

見えない床下で拡張されたPCが動くいっぽうで、表面に見えている机のまわりはスマートにしておきたい。そこで、キーボードを埋め込んだ机JOYTOYを設計・試作した。JOYTOYの試作は2台目で、試作を担当したコクヨは意匠登録も済ませているようだ。

現在は、キーボードを完全に革装し、サブPCコントロール用のタブレットの埋め込みを検討中である。タブレットと電子ペンの場合、電子ペンがタブレットから数ミリ浮いていても動作するため、タブレットの上に天板を貼ってしまえば、表面にはなにもないところを電子ペンでクリックしてPCを操作することが可能になるだろう。

・マルチディスプレイ、壁かけディスプレイ

左側のマシンは、右奥の壁にかかっているディスプレイとツインディスプレイになっている。もちろん、壁のディスプレイに、スライドショウをすることもでき、あたかも壁掛けの絵が変わっていくようにも見える

天井に埋め込まれたPCからは、マルチディスプレイで、机の手もとのディスプレイと、壁のディスプレイとがつながっている。壁のディスプレイは額装する予定で、額装後には、絵画のようなスライドショウを実現できるだろう。現在でも、単なるセカンダリディスプレイとしての使用は可能である。

セカンダリディスプレイとしての使用は可能だが、視点からの距離が4メートルほどあるため、メニューなどはほとんど読み取ることができず、スライドショウ以外での操作は無理であることが判明している。コンピュータの画面とは、0.5メートル前後の距離で操作するようにデザインされているのである。


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