【特集】
自分好みの緊急用ブートCDをつくろう! 〜Bart's PE Builder〜
2 緊急用環境「BartPE」
2003/12/18
●緊急用環境「BartPE」
さて「BartPE」(「Bart's PE Builder」で作成された緊急用環境は「BartPE」と称されることが多いので、本稿でもそれにあわせて統一する)は、800×600ドットの解像度(プラグイン等により修正可能)やネットワーク機能をサポートし、FAT16/FAT32/NTFS/CDFSといった各ファイルシステムに対応する。まさにWindows XP時代に見合ったエマージェンシディスクと言えるのではないだろうか。ちなみに作者であるBart Lagerweij氏も『これ(BartPE)があれば、どんなMS-DOS起動ディスクもいらなくなる』としている。
また「Bart's PE Builder」の優れた点に"プラグインシステム"の採用が挙げられる。これは、Windows XP内のコンポーネントやオンラインソフトもしくは市販ソフトなどをINFファイルへ記述することにより、BartPEへ導入できるというものだ。例えば「BartPE+ウィルス対策ソフト」や、「BartPE+HDDメンテナンスツール」というように様々な環境を作ることができるだろう。
さて、ここで少々脱線するが、「Windows PE」という製品がMicrosoftのラインナップに「Microsoft Windows Preinstallation Environment」という名称で用意されている。あくまでもOEM向けとして出荷されているOPK(OEM Pre-installation Kit)版 Windows XPが必要となるため、我々コンシューマには縁のないものだ。だが、限られたサービスを提供する最小限のWin32サブシステムという、基本的なコンセプトは今回紹介する「BartPE」と一緒だろう。そのため、Bart Lagerweij氏は過去に米Microsoftから「Bart's PE Builder」を配布禁止する旨の通知を受けたそうだ(現在は問題がクリアされ、バージョン3の配布が行われている)。また、個人使用に限っては基本的には問題ないもの、Windows XPの「使用許諾契約書」を見ると以下のように書いてある。
( Windows XP「使用許諾契約書」より抜粋 )
本契約書に明示的に規定されている場合を除き、お客様は、本ソフトウェアのコピーを 1 部に限り本コンピュータにインストールして使用、アクセス、表示、および実行することができます。
例えば、AというPCにインストールしてあるWindows XPで作成した「BartPE」はPC-Aのみ使用し、PC-Bなど他のPCでは使えないと考えた方がいいだろう。もちろん第3者へ作成したディスクをあげたり売ったりするのはもってのほかだ。
あくまでもライセンスに則って、「BartPE」という素晴らしい環境を楽しんで頂きたい。
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