【特集】
生まれ変わるPHP - Zend Engine 2、SQLiteの実力は?
1 久々のメジャーバージョンアップ
2004/03/29
Web用スクリプト言語として絶大な人気を誇るPHPが、4年ぶりにメジャーバージョンアップする。2000年にリリースされたPHP 4.0(PHP4)から多くの機能改善を果たしたPHP 5.0(PHP5)は、長期に渡るベータテストを経て3月18日にRelease Candidate 1(リリース候補版1)が公開され、正式リリースへの秒読み段階に入った。本稿ではこのPHP5の実力について、PHP4との比較を中心に検証してみよう。
まず、ご存じない方のために、PHPの概要について紹介しておこう。今日のWeb上では、動的にコンテンツが更新される仕組みが多用されている。具体的な例としては掲示板やオンラインショッピングサイトなどを考えてもらえばよい。これらのサイトでは、人手を介してHTMLドキュメントを更新するのではなく、ユーザが入力した書き込みや、バックグラウンドにあるデータベースの商品情報を使ってリアルタイムにページが更新されている。
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PHPはこのような動的に更新されるWebサイトの構築に特化した、サーバサイドで動作するスクリプト言語だ。同様の目的に利用されるものに、PerlやC言語等を使ったCGI、Java Servlet/JSP、ASPなどがあるが、PHPは以下の点が特に優れており、開発者、採用サイト共にここ数年で急増している。
- 文法が簡単で習得が容易
- Webサーバ「Apache」のモジュールとして高速に動作する
- OracleやPostgreSQL、MySQLといったデータベースとの強力な連携機能
- オープンソースソフトウェアとして無償で利用可能
ただ、PHPはこれまで、比較的中小規模のWebサイトに適した言語として認知されてきた。本格的なE-commerceやミッションクリティカルな業務系のサイトではJava Servlet等によるシステムを採用するのが一般的で、PHPは採用されたとしても補助的な役割にとどまっていたのが実情だ。Javaのように仮想マシン上で動作する言語でも十分なサービスを提供できていることを考えれば、これはパフォーマンス的な側面よりは、言語仕様的な側面の問題と言える。つまり、PHPでは、大規模なサイトを構築する場合の開発効率があまり良くないと考えられてきたということである。特にオブジェクト指向機能が弱く、再利用性の高いコードを書きにくいという点が弱点と見なされてきたわけだ。
PHP5では、主にこの点に焦点をあてた改良が行われている。そこで、まずはPHP5の具体的な改善点をざっと見ていくことにしよう。
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